
ミヤマサナダゴケ/エビゴケ(細い方)(大分県別府市・由布川渓谷)2
ミヤマサナダゴケ(サナダゴケ科,ツヤゴケ科)〈Plagiothecium nemorale〉
資料により、サナダゴケ科またはツヤゴケ科とする記述がある。
エビゴケ(エビゴケ科,エビゴケ属)〈Bryoxiphium norvegicum〉
※細長い方
【撮影地】大分県別府市・由布川渓谷
▼解説要約
ミヤマサナダゴケ(三河の植物観察より)
植物体は中形、暗緑色〜黄緑色、茎は長さ1.5〜3㎝、葉を含めた幅約5㎜、這い、分枝して、枝を斜上する。中心束はある。葉は長さ2.4〜3.5㎜、:幅1.1〜1.6㎜の卵形、ほぼ相称、ほぼ全縁、葉先に小さな歯がある。葉はやや光沢があり、乾くと縮れ、扁平度はゆるい。中肋は2叉し、しばしば葉の中部に達し、わずかに越える。葉身細胞は長さ60〜100µm、幅15〜25µmの長六角形〜狭菱形、平滑、細胞壁は薄い。葉翼部の細胞は他の細胞と明瞭に区別できない。雌雄異株。蒴柄は長さ1.5〜4.0㎝、赤褐色、平滑。蒴は長さ2〜2.5(蓋を含めて2.5〜3.5㎜)、円柱形、非相称、乾いても平滑。
エビゴケ
湿度の高い場所の半日陰地にある岩面等に群生する。茎は斜めに垂れ下がり、長さ1〜3cm、葉を入れた幅は2mm内外になる。枝分かれはほとんどない。
葉は左右2列につき、中肋を境にほとんど折りたたまれ、茎を包むようにしてつく。
茎の上半部では葉の中肋が葉先から長く突き出て伸びる。
雌雄異株。胞子体は茎の先につき、3〜4mmの長さの柄をもつ。蒴は直立してつき、卵形、蒴歯をもたない。
全国に分布。
- Aperture: ƒ/32
- Credit: Yutaka Isayama
- Camera: NIKON D800
- Flash fired: no
- Focal length: 60mm
- ISO: 200
- Shutter speed: 5s